日々後ろ向き

世の中への不平不満愚痴

ブラック企業は一週間で人を殺す

6/26、某企業(サービス業・フランチャイズ店舗を展開する会社)の本社事務所で事務のアルバイトを始める。

募集は事務職。事務、庶務を想定、月~金のデスクワークで時給900円。

初日、社内のどこに何がありデスクがどこなのかを案内され、業務内容を詳しく聞く。

庶務よりデータ入力が主になるらしい。

 

細かく煩雑なデータ入力を行う。業務内容を詳細に書くと身バレの恐れがあるが、処理するデータ件数にすると一日200件。店舗と連絡を取りながら、明確になった情報をデータ上に反映していく。単純作業と聞いていたが、単純作業ではない。

 

専務(社長親族)

総務部長

社員A

社員B

経理社員A

経理アルバイトB

 

が、事務所常駐。社員Aが私を採用し、直属の上司に当たるが、出張が多く、社員登用二年目の若手。

社員Bも自分の仕事にいっぱいいっぱいで優しく教えてくれる感じではない。

事務所は無音。おはようございます、休憩入ります以外の会話はない。

休憩入ります、に対し行ってらっしゃいなどもない。

専務と総務部長だけがあだ名で呼び合い、親しげに会話。家族ぐるみで付き合いがあるようだ。

 

二日目。始業9時だが、新人のため掃除などがあると困ると思い8時40分に出社。掃除などはしなかったが、初日から煩雑なデータ処理を任され、終わるかどうかの見込みもできなかったため同様の仕事を任されている社員が朝何時ごろ来ているのかを訊く。

総務部長が社員Bを私の目の前でかなりきつく叱る。教わったことができていないと泣き出す寸前まで立たされ叱られていた。方法を再度教えてほしいとBが申し出るも、何度か教えたことがある、覚える気のない者には教えないとやり方を教えない総務部長。

専務が総務部長を援護し、Bだけ責められて平謝り。

 

三日目。

社員が8時20分には出社しているため、気を使い8時30分に出社時間繰り上げ。

オフィスカジュアルを調べて購入した服を着て行ったが、スカートがフレアなのが気に入らなかったらしく、社員Aに嫌味を言われる。パンツスーツとブラウス、スーツのスカートとブラウス、ストッキングで出社するようになる。アルバイトなのに。

この時点ではまだ処理するデータ件数が少なく早く終わる。

 

四日目。

出張のことで社員Aが専務、総務部長に叱られ、そのままA出張へ。詳細を誰に訊ねていいかもわからず、ひたすら作業をする。Aが会社を出ると、専務、総務部長、Aの悪口を言い始める。

 

一週間目~二週間目。

処理するデータの件数が増やされ、倍に。庶務も遠慮なく頼まれる。丸一日費やしての作業になり始める。締めがある作業なので、店舗にせっつかなくてはならず、だんだん店舗からの当たりもきつくなっていく。この間入ったばかりだという周知はされておらず、お手を煩わせて申し訳ありませんと謝りながらせっつくしかない。

社長が事務所に初めて出社。

土足をデスクの上に放り出す、くちゃくちゃと物を食べる、常駐ではない営業の社員を大声で責めたてるなどする。

 

十五日目。

社長、病気の取引先に対し接客応対が面倒くさいからさっさと死ねばいい、と笑えない冗談を言い、取り巻きの社員たちがそれに付き合い笑う。誰それをクビにするいいやり方はないかと不穏な相談をする。

経理アルバイトBが別部署の営業統括部長に苛められている話を打ち明ける。入社八ヶ月目のアルバイトなのに経理部門のほとんどを担当させられているとわかる。

 

十六日目。

めまい、吐き気があり午後早退。抱えている業務(データ処理)は翌日持ち越しとなり、肩代わりしてくれる者は不在。

 

十七日目。

この頃から昼はおにぎりを食べながら作業時間に充てるようになる。そうでもしないと終わらなくなる。昼休憩をほとんど取っていなくても、休憩終了のタイムカード打刻は正しい時間にしなければならない。

 

二十日目~二十四日目。

八月からさらに処理件数を増やし、データ入力作業はすべて一括して私に丸投げしますと言われる。抜けがないかのダブルチェックが行われ、抜け、漏れの再確認、土日明けの倍に膨らんだ処理を同時に行わなければならなくなる。

社員Aが社長に厳しく叱責され、考えなしにやっているから業績が伸びないと言われる。「すべて私の責任です」と言わされる。繰り返すが社員Aは二年目(社員になって何年かは正確には不明だが、本人が社員になって間もないと言っていた)である。

 

電話応対をするために持ち回りで電話番をしているらしく、それを知らなかったために一時に昼休憩を貰おうとしたら止められる。全員戻るまで食事が摂れない。

食事休憩から戻った社員からも、お待たせ、休憩どうぞなどの声掛けはなく、一時半にもう一人の経理アルバイトに「一時半なので休憩もらってもいいですか」と訊いてようやく昼休憩に。もちろん、おにぎりを食べながら作業。でないと終わらない。

 

食事(まかない)代として給与から天引きされているが、まかないを店舗に食べに行く慣例はなく、社長もそれを知っている。そんな図々しいこと誰もしない、という経理社員Aの発言により、まかないを食べに行くチャンスを完全に封じられる。

 

二十五日目。

月末月初の休暇申請を翌月からは棄却すると言われ、愕然。確かに、月初の土曜は出社してもらうことがあるかもしれないと言われていたが、当初の話では月初=1日~3日ぐらいの認識だったはず。給与支払い日の10日までを月初と定めているので、月頭の土曜日は絶対に出社してほしい、月末の28~31日は休まないでほしいとここに来て言われる。

結婚式や法事で予定が決まっている時はどうすればいいか訊くと、要相談だが、よほどのことがない限りは休んではダメと言われる。ちょっと待ってくれ、私が独身の一人暮らしだからいいが、子供のいるパートだったら?要介護の親を抱えていたら?

そういう時にフォローしてもらえて、お休みが取れるからあえて正社員にならずアルバイトを選んでいるんではないのか?

ちなみに、契約書にはパートタイマー就業規則に準ずる、とあるがその規則とやら、渡されていない。契約書の説明も「これは店舗のバイト向けで、〇〇(私)さんは事務所勤務だから事情が違ってくる、店舗だから休日出勤有りになっているが、求人通り月~金の平日勤務なので安心してほしい」と言われていた。

病欠の場合の、ノルマが完了していなかった分に関しては…と訊くと、代わりにやるということはないので、すべて自分でどうにかしてほしい、体調管理も仕事のうち、病欠で休まないようにしてほしい(暗に少ししんどいぐらいなら出社してほしいと受け取れる)とのお答え。

 

二十六日目。

だいぶ辞めたい。八月に仕事を増やされるのがわかっているので、ますます精神的にしんどい。総務部長はアルバイトが取引先から受けたクレームの電話について、すぐに代わろうとせず反論をアルバイトを通じてさせ、先方が納得しなかった場合のみ電話に出る。一回アルバイトが怒られる羽目になる。

社長が出社。経理アルバイトに、考えなしにやっている、八ヶ月もバイトしてて指示外のことについて考えて行動できないようじゃダメだと説教している。それにより起きた揉め事に関してはおまえが管理者なんだからおまえが責任を取れってことらしい。要約すると、指示をこなすだけの消極的な人間にはしたくない、臨機応変に…ということのようだ。ブラック企業が大好きなワードを散りばめての説教だ。

現状、そのバイトも給与計算以外の社内経理をすべて担当しており、8:30には出社している。バイトだろうが責任を負えないと困るという考え方のよう。繰り返すが時給900円(最初の三ヶ月は850円)、社会保険・厚生年金・雇用保険なしのアルバイトで、私もその人も直属の上司の指示通り動いている(ミスはしていない)。

 

さらにその午後になり経理アルバイト、経理社員の指示通り書類の漏れをチェックし始める。専務、総務部長、何も間違ったことをしていないその人に対し「無駄なことをしている」「時間の使い方を考えながら自分で判断してやれ」「真面目は素晴らしいが指示を鵜呑みにしてやるだけではだめ、馬鹿」などとなじり、叱る。

経理社員は夏季休暇のためその人を庇う者はいない。

 

二十七日目。

件数が多くなり、店舗に間違いを指摘するが店舗の社員が「自分は間違っていない、そちらの処理が悪いのでは」とごねだす。後で確認してみると、その店舗の店長が間違えている。確かに「自分は」間違っていないが、こちらの手落ちだと決めつけられて苛立つ。

ひと月で確認漏れはおそらく三件から四件。その日の夕方、また店舗にせっつくと

もうすでに提出済みと語気を強められる。確かに、朝届いたメールの確認ミスだった。それを謝ると直後に総務部長に報告の電話が来て、総務部長に「確認ミスや漏れが多い。どういうやり方をするとそうなるのか」と一件の確認ミスで15分ほど責められる。

ひと月で毎日二百件処理してて、三、四件。絶対多くはない。だが、言い返す隙は与えられず、注意するようにします、と謝って退社。

 

 

その日の夜、退職したいと出張中の社員A(直属の上司であり私を採用した人事担当)に申し出る(だいぶ大袈裟に精神的にも参っている、体調が優れないことも伝える)が、仕事がうまく回らないのは自分のせい、どうにかするので残ってほしいの一点張りで引き留められる。

もうこうなったら、気を使って出社時間がどうのこうの言ってもうまく丸め込まれるだけだ! と開き直り、退職の意思が硬いこと、仕事の割り振りの問題ではなく、アルバイトや入ったばかりの者に重責を負わせる会社の方針が受け入れられないこと、専務や総務部長が部下をフォローせず一方的に責めるだけの構図、協調性に欠ける社風など改善のしようがないことを理由に退職させてほしいと願い出るが、やはり考えさせてほしいと電話を切られる。

 

二十八日目。

労基に相談することを決意。地域の労基署が会社に近かったので、電車を降りた所で体調不良になったと言って一日休み、その足で労基に駆け込もう、と会社に電話するも、誰も出ず。

仕方なく出張中の社員Aの携帯に掛け、再度、今まで自分が働いてきた会社では、病欠のフォローを上司がしてくれない、わからないことを訊いたら怒られることはなかったので、社員のやり方と合わない、ついていけない、と訴える。

アルバイトなのにと訴えた場合、契約社員に格上げするのが目に見えていて、もうおまえは社員なんだから我慢しろと言われるのがわかっているのでそれは納得できない、とも訴える。

たとえ社員であったとしても、部署の責任者でもない末端の社員が、ひとつの大きな仕事を最初から最後まで一人で任されて、上手く行かなかった場合部署ごとで改善点を考えるのではなく、ただ一人が責められることも、到底受け入れられない。それが社長の方針であるなら、とてもついていけない、仕事量を減らすという単純な理由ではないと長々と説明するが、総務部長に相談しますと跳ね付けられる。

 

総務部長が引き留めたら退職させてもらえないのでしょうか、と訊くと、その可能性はありますし、社員Aとしても私が新しい会社でまた一から仕事を覚えるのも大変だろうし縁があって入社されたのでしょうからうんぬん…とにかく辞めてほしくないです、一旦電話を切りますが、辞めるのは考え直してください、と退職を許可してくれず。

 

その足で労基に。

本来、アルバイトは三ヶ月間契約満了まで辞められないそうなのですが、労基法ではなく「民法」の「やむを得ない事由」に契約書と労働内容が異なるため、というのが該当するらしく、それを理由に退職届送りつけて辞められるそうです。バックレでもいいそうなんですが、きちんと辞めたいでしょ、とほとんどバックレなんですが事由を書いた退職届提出して辞めてOKと言われました。

・契約所定外の時間働かないと終わらない業務量を割り当てられ、実際には勤務時間外労働をしていること

・アルバイトなのに事前申請しても休暇を貰えないこと

・アルバイト社員にあるまじき責任を負わせていること

・欠勤時に溜まったノルマを所定時間外勤務でクリアさせ、社員のフォロー体制がないこと

 これが、契約違反としてこちらが記載した理由です。

で、最後に退職させてもらえない時は労働基準監督署に相談に行きます、と一言書くと、鬼電や鬼メール(LINEでの粘着など)がなく、すんなりと諦めてもらえるとのこと。

書面で「損害賠償請求する」って来たり、給与の未払いがあったらまた相談に来て下さい、とのことでした。

即座に退職届を書いて、送りました。

 

長々と綴ってきましたが、後半怒涛だったと思います、本当最後の一週間でどんと来たって感じ。ブラック企業って、加速がすごいんだなと改めて実感しました。

 

ちなみに、店舗アルバイトの実情も色々わかったのですが、一店舗で抱えるアルバイトの数は多いが、店長や社員が「使えない」「気に入らない」とジャッジしたバイトは人件費削減のためにシフトを削られます。少ない子だとシフト入れられるのが、月に二日とか。夜勤ありで月に一度店舗全員強制出席のミーティングがあり、それに出席しないと無断欠勤扱いになります。シフトを削っていって、自主退職に追い込むのが常套手段なので、かけもち禁止です。クビにできないので、食っていけないから辞めます、を待つやり方らしいです。オフレコなので、事務所でもこそこそっと話していましたが。

ひと月に一回とかの出勤で、シフトの変更が多く、忘れてて来なかった場合は無断欠勤扱いにして、解雇。それ狙いなので、当然グループラインで明日バイトですよ、って連絡入れてくれるなんて優しさもないようです。それを徹底していたらシフト確認ミスによる無断欠勤なんて、そうそう起こらないはず。

 

ちなみに、退職に追い込もうとしているバイトでなくとも、店が閑散としてくると明け方5時までのバイトの子を2時、3時で帰らせます。毎日のように。人件費カットのために。放り出されたその子が、近所なら自転車で帰れますが、電車通勤なら結局始発まで休めず。休憩室は設けていないとの話だったので、横になれるスペースはなく、お店は電気消して鍵閉めるので(売上金のこともあるだろうしそれは仕方ないのかもしれませんが、)お店で横にならせてもらうこともできません。

12時出勤、2時上がりにさせられるから、全然稼げない。

酷いと18時出勤21時上がり(本来のシフトは朝まで)だったりするので、月の収入が想定していたのよりずっと下回ってしまいます。

こういう店舗ってブラックが多いですが、連勤させるとか欠勤ペナルティのパターンとまた違う傾向なので、ブラックバイトでも引っかかってこないかもしれません。